第48回
2018.06.27
ケースメソッドで踏み出す学校づくりの第一歩!経験を問い直す、関係を編み直す〜サミット開催報告 第9弾〜
去る2018年3月21日、東京大学 大学総合教育研究センター 中原淳 研究室(当時、現 立教大学経営学部)と一般財団法人 日本教育研究イノベーションセンターは「アクティブラーナーズサミット2018」を東京大学伊藤国際学術センターにて開催いたしました。
イベント当日を振り返る「サミット特集」、第9弾は分科会④「ケースメソッドで踏み出す学校づくりの第一歩!経験を問い直す、関係を編み直す」の様子をご報告します。
特色ある学校づくりやカリキュラム・マネジメントなどが求められる現代の学校においては、組織をまとめ、方向性を示し、新たな一歩を踏み出す力が要求されます。
一方で、個々の先生方がそうした組織としての意思決定に関わる力をのばす機会は、なかなか無いのが現状ではないでしょうか。
そこで、マナビラボが着目したのが「ケースメソッド」。ケースメソッドとは、リアルな事例を用いて意思決定の「擬似経験」あるいは「代理経験」をする教育や研修の手法です。
(ご参考:マナビラボwebページ「アクティブラーナーを育てる!学校づくり」より、「第6回 ケースメソッド研修の開発に向けて:そもそもケースメソッドってなに?」http://manabilab.nakahara-lab.net/article/4057、「第9回 なぜ今ケースメソッドなのか:学校づくりとケースメソッド」http://manabilab.nakahara-lab.net/article/4280)
本分科会では、「国語科が組織になるために」というケース教材を用いて、参加者の皆さんとのグループディスカッションを通じて「よりよい組織づくり」について考えました。
ひとつのケース教材から、参加者の数だけ「意思決定のかたち」が出てくるのがケースメソッドの醍醐味。
参加者の皆さん一人一人の経験が共有され、組織づくりについて多様な視点から考えることができる、充実した分科会となりました。
マナビラボではこれからもケースメソッド研修の開発に力を入れていきます!今後研究会なども企画しておりますので、ぜひご期待ください!