マナビラボ

第11回

2016.06.08

アクティブラーニング全国調査の結果を大公開!~第三弾~

教えて!高校のアクティブラーニング

東京大学 大学総合教育研究センター 中原淳研究室は、一般財団法人 日本教育研究イノベーションセンターとの共同研究として、2015年7〜9月にかけて「高等学校におけるアクティブラーニングの視点に立った参加型授業に関する全国調査」を実施。調査用紙を送付した全国の高等学校約3,983校のうち、62%にあたる2,414校からの回答を得ました。調査では、学校長など学校代表者向けの「校長調査」、各教科(国語、数学、理科、地歴・公民、外国語)の教科主任の先生向けの「教科主任調査」、アクティブラーニング(AL)の視点に立った参加型授業を実践している先生向けの「教員調査」の3種類の調査用紙を用意。調査結果を分析することで見えてきた、高等学校におけるALの視点に立った参加型授業の実施状況とは?

授業案を設計する際に参考としたものは?

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第三次報告では、教員調査の結果、各学校で特に力を入れてアクティブラーニング(AL)の視点に立った参加型授業を実践している先生方からの回答の分析結果を報告します。

高校の先生方が実施している参加型授業について、授業案を設計する際に何を参考としたかを尋ねたところ、半数にあたる約53%の先生が「他校の教員が実施しているものを参考にした」と回答しました。「同校の同教科の教員が実施しているものを参考にした」という先生方も約30%おり、多くの先生は他の先生が実施している授業を参考に、参加型授業の授業案を設計しているようです。
一方、「自身で何も参考にせずに設計した」という先生方も約38%おり、独自の発想で授業案を設計している先生方も一定数いるようです。

上図は、ご自由に引用・転載していただいて構いません。また、引用・転載にあたっては、事前にご連絡をいただく必要はありませんが、必ず以下の【出典記載例】に則って、出典をご明記ください。

【出典記載例】
木村充, 山辺恵理子, 中原淳 (2016). 東京大学−日本教育研究イノベーションセンター共同調査研究 高等学校におけるアクティブラーニングの視点に立った参加型授業に関する実態調査: 第三次報告書.
http://manabilab.nakahara-lab.net/wp/wp-content/uploads/2016/06/3rdreport.pdf

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