【アクティブラーニング全般】なぜ今、アクティブラーニング?|先生のための相談室 vol.2
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なぜ今、アクティブラーニングが注目されているのですか?
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もともとアクティブラーニング型授業を実践してきたという先生方からすると、「なぜ今更?」と思わ...
先生からのお悩み募集中 参加型学習・アクティブラーニング型授業を実践する上での、先生方のお悩みをお寄せください。もともとアクティブラーニング型授業を実践してきたという先生方からすると、「なぜ今更?」と思われる方もいますよね。最近注目されている理由は主に3つあります。
①新しい社会で必要な能力を養成できる
グローバル化や絶え間ないイノベーションが進む「知識基盤社会」では、どれだけ知識をもっているかだけではなく、知識を活用し背景の異なる他者と協働して課題を発見し解決する能力の重要性が高まっています。こうした能力は「21世紀型能力」「ジェネリックスキル」などと呼ばれ、注目されています。また、中央教育審議会では「生きる力」として3つ:「豊かな人間性」「健康・体力」「確かな学力」にまとめています。こういった新しい社会で必要な能力を養成するだけでなく、知識の定着に対してもアクティブラーニングは効果的であるといわれています。
②学び方を学ぶことができる
「知識基盤社会」では、情報は日々更新されていきます。変化の激しい社会で、自ら動き、自分で知識を得て学ぶことができる人材が求められるようになります。「学び方を学ぶ」ためには、アクティブラーニングは効果的だといえます。
③文科省の動向
2014年12月の中央教育審議会答申では、高等学校教育・大学教育それぞれについて、『アクティブ・ラーニングへの飛躍的充実を図る』(高校)『アクティブ・ラーニングへと質的に転換する』(大学)と明記されました。また、2022年度から高校で導入される新学習指導要領の改訂に向けた諮問(2014年11月)でも、『課題の発見と解決に向けて主体的・協働的に学ぶ学習(いわゆる「アクティブ・ラーニング」)や、そのための指導の方法等を充実させていく必要があります』と記載されています。文科省の後押しを受け、今後高校・大学でアクティブラーニング型授業の導入が加速化することは間違いなく、それによって生徒の学習環境が変化し、生徒の学びへのニーズも変化する可能性があります。