第11回
2016.06.08
アクティブラーニング全国調査の結果を大公開!~第三弾~
教えて!高校のアクティブラーニング
評価と評価対象
参加型学習を取り入れた授業の評価方法については、「参加型学習での生徒の活動や成果物を評価し、成績に含めている」先生が約55%と半数を超え、「参加型学習での生徒の活動や成果物を評価しているが、成績には含めていない」先生は約29%、「参加型学習での生徒の活動や成果物を評価していない」先生は11.6%でした。
「評価しているが成績には含めていない」と「評価し成績に含めている」先生では、その評価方法にどのような違いがあるのか分析したところ、「成績に含めている」先生では、「作文やレポートなどの提出物」や「生徒による発表」など、様々なものを評価の対象としていることがわかりました。また、評価者についても、「成績に含めていない」先生では、「担当教員(単独)による評価」のみが多数を占めていたのに対して、「成績に含めている」先生では、「生徒自身による自己評価」「生徒同士による相互評価」なども多く、多様な観点からの評価を用いて、評価の信頼性や妥当性を高めていることがわかりました。
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【出典記載例】
木村充, 山辺恵理子, 中原淳 (2016). 東京大学−日本教育研究イノベーションセンター共同調査研究 高等学校におけるアクティブラーニングの視点に立った参加型授業に関する実態調査: 第三次報告書.
http://manabilab.nakahara-lab.net/wp/wp-content/uploads/2016/06/3rdreport.pdf