第1回
2015.12.16
初のアクティブラーニング全国調査の結果を大公開!
教えて!高校のアクティブラーニング
研究指定や重点校指定の有無とALの視点に立った参加型授業の実施率
アクティブラーニングの研究指定・重点指定校となっている学校と、そうでない学校では、どの程度、取り組み状況に違いがあるのでしょうか。研究指定・重点指定のある学校では45%が学校全体で目標を掲げてアクティブラーニングに取り組んでいるのに対し、指定の無い学校では17%と大きな差が出ています。また、アクティブラーニングに関する校内研修を行っている学校も、研究指定・重点指定校では47%に上っていますが、指定のない学校では25%にとどまっています。研究指定・重点校指定がない学校では、ある学校と比べて、「生徒の集中力が低下する」「授業内容に関係のない生徒の私語が増える」「生徒の思考が活性化しない」といった悩みを抱えているようです。校内研修を充実させ、アクティブラーニングの悩みについてお互いに相談できる環境をつくることが、このような課題の解決につながっていくのかもしれません。
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【出典記載例】
木村充, 山辺恵理子, 中原淳 (2015). 東京大学−日本教育研究イノベーションセンター共同調査研究 高等学校におけるアクティブラーニングの視点に立った参加型授業に関する実態調査: 第一次報告書.
https://manabilab.nakahara-lab.net/wp/wp-content/uploads/2015/12/1streport.pdf