マナビラボ

第15回

2016.11.23

文化祭・学園祭について調べてみた!!

どーも、黒猫です!!秋になり文化祭シーズン到来!!

 

もう既に今年の文化祭が終わった学校も多いはず。

私の学校も9月の2週目の土日に終わってしまいました。

私は、バンドの演奏をしました。

 

文化祭は高校生にとって最大のお祭りであり、青春そのもの!!学校によっては、2日間の文化祭の為に1年中準備をします。

 

今回は、文化祭の歴史を調べるところから始めて、実際に文化祭の企画側の人にインタビューも実施しました。

ですが、その前に……

 

文化祭をやる意味って?

 

文部科学省の学習指導要項の学校行事についての項目で、どんな事を目標としているかというと、

1.人間関係を上手く形成すること。

2.集団生活で、所属しているという実感や連帯を深めること。

3.公共の精神を培ってより良い学校生活を築くこと。

の3つを挙げています。

 

<文化祭を通じて人間関係を深める>

集団で何か1つの目標をもち達成するのは難しいことです。

リーダーシップを発揮する者、意見を率先して述べる者、会議に参加せずサボる者、意見が衝突して喧嘩する者など様々な人がいます。

一緒に物事を進めて行くうちに、「助け合うこと・協力することの大切さ」など社会に出て必要なことが勉強できます。

 

<集団生活の協調性を学ぶ>

高校生になると少しずつ進路も決まり、「自分は何を得意とするのか?」などが分かってきます。

そんな中、自分の才能をどう活かしていくかを考え、周りからみた自分の立場を理解し行動する力を鍛える場にもなります。

 

<メンタルを育てる>

周囲の様々な問題を、自分自身の問題と捉え、問題解決能力を培います。社会に出て会社に就職した時、コミュニケーション能力や臨機応変な業務遂行能力、アイデアのひらめきなどは、集団生活でしか得られない経験が必要になってきます。

 

……行動能力やコミュニケーション能力が求められる現代、それらを高校生自身が培う場所として文化祭が行われるんですね。

私の学校は、日々の部活の成果として文化祭で発表をします。
協力して一つのことを成し遂げた時の達成感は、忘れられません!!

 

では次に、

文化祭の歴史を見てみよう!!

 

大学などの高等教育機関における学園祭は、第二次世界大戦前から行われていました。
例えば、我がマナビラボの東京大学の五月祭は80回以上行われてきました。
ですが、現在一般的である形態で行われるようになったのは第二次世界大戦後からであり、学生運動の発生とともに発展してきたという見方もあります。

 

なぜ文化祭は、秋に開催が多いのか?

 

なぜ多くの学校が秋に文化祭を開催するのか、明確な情報はありませんでした。

仮説として、「11月3日が文化の日であるから」や「秋が気候的に適しているから」などの理由が考えられました。
確かに、真夏や真冬に文化祭を開催した場合、屋外で出し物をする際テンションが下がりますよね。
また、梅雨の時期に開催してしまうと、文化祭当日が雨になり屋外ステージでの出し物ができないという事態が懸念されます。
食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋、そして文化の秋と呼ばれるように、秋は物事をするのに適しているのかもしれませんね。

 

ですが、秋に文化祭を開催する学校が多いとはいえ、春に開催する学校もありました。

 

東大合格者数が多いことで有名なところだと、聖光学院麻布学園などが春に文化祭を行っていました。

春に開催したとはいえ、聖光学院は1万8千人、麻布学園は2万4千人が来場しました。

ゴールデンウィークの近くに開催していたみたいです。

 

ここで、最後の項目、インタビューにうつります!

たくさんの学校があり、色んな形で文化祭に携わる方がいたと思いますが、今回は1つの代表として海城高校のミニステージ部長さんにインタビューしました。

 

なぜ、海城高校を選んだのかというと自分自身の口コミで

楽しくてオススメな文化祭はどこ??」と尋ねたところ……

海城高校をたくさんの友達から楽しいとオススメされたからです!

 

さらに、今年はパワーアップして去年と違うとか?!

そんな、噂を聞き海城高校にしました。

海城高校について軽く紹介します。

1891年11月1日に創立された中高一貫の新大久保にある男子校です。

最近では「新御三家」ともいわれており、東大合格者を多く輩出しております。

そんな人気な海城高校の文化祭には、先述の通り、2万人もの来場者がありました。

私も文化祭に参加しましたが、人がたくさんおいて、活気にあふれていました。

ミニステージでミスターやミスを決める企画、お化け屋敷、バンドのライブ様々行われていました。
高校生が自ら作り上げたものとは言えないくらいハイレベルなものでした。

 

 

まずは、ミニステージ部長さんの自己紹介から。

海城高校 2年生 向井俊輔さん

 

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彼が、今年ミニステージ部長を務めた向井さんです。とても笑顔が素敵で爽やかイケメンの好青年ですね。

部活は、卓球部だったそうです。

好きな科目は、日本史で学校の日本史の先生を崇拝しているようです。

もちろん、日本史は得意ですが英語などの教科も得意みたいです。

なんでもできる向井さんが私から見ると羨ましいです……泣

今は、勉強に打ち込んでいる向井さんですが、

文化祭とは、どのように向き合ってきたのでしょうか?

それでは、インタビュースタート!!

 

1)ミニステージ部長とはどのような部署ですか??

海城高校の文化祭に入って1番に目に入るステージの企画をしています。

また、今年は開成、麻布、早稲田の3校を結びつける役目を負いました。

 

2)なぜ「ミニステージ部長になりたい!」と思ったんですか?

去年ミニステージ部に配属され、運営に関わり、企画して司会も担当した企画が滑り倒したんですね(笑)

先輩方に来年の司会がいないのが心配……とまでいわれてしまい……

先輩方のステージを見て、これに勝つ舞台を作り上げようと強く思い、自然と部長に立候補していました。

 

3)やる前と後、なにか変わりましたか?

他学年との関わりを持つようになった他、これまでの友達との関係を再構築できました。

これまで、落ち着きがないと周りから言われていたのですが、少しは責任感がつきました(笑)

 

4)1番辛かった事はなんですか?

何と言っても「産みの苦しみ」です。

今年は、開成、早稲田、麻布というライバル校を海城高校に招いてのステージ企画を考案しました。
その際に全ての外務を自分自身が担当しました。新しい試みだったので先生方の説得など大変なことが多くありましたが、後輩たちにも引き継げる、男子校の文化祭ネットワークっていうものを自分が築き上げることができたという達成感もありました。

企画内容やステージに対する価値観は人それぞれで、強くぶつかることもありました。

自分自身の主張としては、「校内生だけが盛り上がるものはステージでやるべきでない」という気持ちがありました。

他校の文化祭などでは、アイドルの真似事をして内輪で盛り上がってるのが見受けられます。
ですが、観客はアイドルの真似事を見て楽しいでしょうか。
内輪だけが楽しんであたかもみな楽しんだかのような錯覚に陥るのであまり好きではなかったんです。

(誤解がないようにいうとアイドルは大好きです。笑)

本音でステージ論を語り合ったのも大変でしたけど、いい思い出です。

 

5)やり終えて感じたことは??

実際にステージを作り上げて、自分が多くの人の協力で成し遂げられたことの大きさを再認識しました。

達成感で泣いている僕に胸を貸して一緒に泣いてくれた部員もいたほど。

(その画像がSNSで出回っていてなんか大変です。笑)

本当にこの文化祭に関われてよかったなと、何よりそれだけです。

多分、僕を見て「『たかだか学校行事ごとき』に必死になるやつもいるんだなぁ」と思う人も多いでしょう
僕も元来そちら側の人間ですし。

ただ「たかだか学校行事ごとき」に必死になれることの素晴らしさが少しでも多くの人に伝われば幸いです。

 

インタビュー終了です!笑

 

この記事を読んで、イマドキの高校生について少し理解できたのではないでしょうか??

 

高校生にとって、文化祭は一生の思い出になる大切なイベントです。

たった1日や2日の為に、みんなが魂をぶつけて協力し作り上げる。

こんな素敵な行事は学校生活を振り返っても中々ありません。

1つの事に打ち込み成功した時の達成感は、他では味わうことのできない感覚でしょう。

 

<インタビューにおいて私が感じたこと>

学校には多くの行事があると思います。

例えば、修学旅行や体育祭など。

ですが、どれも学校内で完結するものばかりで生徒全員が外部と関わる機会はあまりありません

文化祭は、唯一外部に学校を紹介できる場だと感じました。

普段閉ざされている門が開放され人が行き交う。

そのような行事だからこそ、一生懸命成功させようと頑張るのではないでしょうか??

また、高校生のうちからリーダーシップを発揮し責任を背負い行動するのは、将来により良い影響を与えると思います。

21世紀型スキルの獲得やコニュニケーション能力が世界で必要とされている現代社会です。

そんな社会に対応できる人材になるために、文化祭が活かせると思います。

そして、私自身も自ら行動でき人から尊敬されるような人材になりたいと思いました。

 

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