マナビラボ

第11回

2016.10.12

生徒が学びのプロセスを管理する時
ブタとめんどりの配置に要注意?!

マナビや教育について、ちょっと立ち止まって考えてみるきっかけづくりを目的にした、「3分でわかる!マナビの理論」。第11回の今回は、理論書を紹介してきた今までのこのコーナーの流れから一度趣向を変えて、海外の学校で広まりはじめている新しい教育手法やグループ学習への考え方のひとつをご紹介します。日本の産業界で生まれた「スクラム」という考え方を高校教育などの分野に応用する可能性を示したオランダの書籍『Scrum in Actie』からの一節です!

 

教師は一つひとつの学びの「プロセス」は管理せず、むしろ生徒たち自身にプロセスをデザインさせる。
そのうえで、その成果として起こった学びの「品質」を保証するために、教師はよりよい「課題」をデザインしよう、というのが教育分野におけるスクラムの発想です。

この考え方に含まれる、以下の指摘が特に重要かもしれません。

1)役割分担をしすぎると、プロセスの全体像が見えなくなる?!
2)学びのプロセスを管理する経験を、学習者自身に積ませることが大切!?
3)グループ学習をする際、学習者は「ブタ」でなければならない?!

グループ学習の活動方法や課題内容を考える際に、ヒントになりそうな一節です。

 

(撮影・編集 鈴木健介)

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