都道府県別ALの視点に立った参加型授業実施への積極性

都道府県別に調べると、アクティブラーニングの視点に立った参加型授業への取り組みに積極的な地域とそうでない地域とでは、大きな差が出ています。一位の群馬県では、70％以上の学校でアクティブラーニングに関する校内研修が実施されている一方で、こうした校内研修を実施している学校の割合が10%を切っている地域もいくつかあります。アクティブラーニングに関する校内研修の実施率が高い地域では、校外研修や勉強会などへの参加を推奨している学校も多く、学校全体として目標を掲げて取り組んでいるだけでなく、地域の中でも、学校間で連携し、積極的に推進していこうとしている様子がうかがえます。とはいえ、各都道府県での回収率にはばらつきがあり、回答した学校の属性にも違いがあることから、各都道府県の取り組みの差を単純に比較することはできません。結果を解釈する時には、これらの問題に留意する必要があるでしょう。

上図は、ご自由に引用・転載していただいて構いません。また、引用・転載にあたっては、事前にご連絡をいただく必要はありませんが、必ず以下の【出典記載例】に則って、出典をご明記ください。

【出典記載例】
木村充, 山辺恵理子, 中原淳 (2015). 東京大学−日本教育研究イノベーションセンター共同調査研究 高等学校におけるアクティブラーニングの視点に立った参加型授業に関する実態調査: 第一次報告書.
http://manabilab.nakahara-lab.net/wp/wp-content/uploads/2015/12/1streport.pdf