第1回
2015.12.16
初のアクティブラーニング全国調査の結果を大公開!
教えて!高校のアクティブラーニング
東京大学 大学総合教育研究センター 中原淳研究室は、一般財団法人 日本教育研究イノベーションセンターとの共同研究として、2015年7〜9月にかけて「高等学校におけるアクティブラーニングの視点に立った参加型授業に関する全国調査」を実施。調査用紙を送付した全国の高等学校約3,983校のうち、62%にあたる2,414校からの回答を得ました。調査では、学校長など学校代表者向け、各教科(国語、数学、理科、地歴・公民、外国語)の教科主任の先生向け、アクティブラーニング(AL)の視点に立った参加型授業を実践している先生向けの3種類の調査用紙を用意。調査結果を分析することで見えてきた、高等学校におけるALの視点に立った参加型授業の実施状況とは?
(調査分析:木村充 記事:井上佐保子)
ALの視点に立った参加型授業の実施率
「アクティブラーニングに取り組んでいる教科がある」と答えた高校は実に75%に上り、多くの学校で取り組みが広がっていることがうかがえます。しかしながら、これらはあくまでも「教科単位」「先生単位」での取り組み。学校全体のカリキュラムの中にアクティブラーニングが組み込まれているなど、学校として取り組みを行っている学校は10%台で、まだまだ少ないといえます。とはいえ、46%の学校が、教員に対してアクティブラーニングに関する校外研修や勉強会への参加を推奨していると答えており、先生方に積極的に取り入れることを促している学校は多いようです。
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【出典記載例】
木村充, 山辺恵理子, 中原淳 (2015). 東京大学−日本教育研究イノベーションセンター共同調査研究 高等学校におけるアクティブラーニングの視点に立った参加型授業に関する実態調査: 第一次報告書.
http://manabilab.nakahara-lab.net/wp/wp-content/uploads/2015/12/1streport.pdf